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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | |
神戸大,KIMPS,& JMA主催「人材マネジメント・シンポジウム」
神戸大学大学院経営管理研究科、経営人材研究所(KIMPS)、日本能率協会(JMA)が共同し、「創造性喚起のための人材マネジメント・シンポジウム」が200978日に開催されました。

バブル崩壊以降、日本企業を取り巻く経済環境は劇的に変化し、これまでの人事戦略を見直さなければならない岐路に立たされています。資源が少ないわが国で、もっとも豊かだったのが人的資源です。が、ここに来て人材の問題が多く噴出してきています。正社員と非正社員の問題や、派遣社員に頼って業務を遂行する企業構造のあり方。終身雇用・年功序列という人事制度の根幹が揺らぎ、企業は新たな人事システムを模索しています。これからの日本経済と企業の将来を考え、我々がやるべきことは何か。企業は人材に対して何を考え、どう再設計しようとしているか。

本シンポジウムは、人事部門と開発部門を対象にして行われた大規模な調査の結果を基に、神戸大学平野光俊教授、金井壽宏教授、シャープ蠍Φ羈発本部総合技術企画室長米田旬氏による発表と講話、パネルディスカッションが行われました。参加者は
100名を超え、人事部以外に所属する方も多数参加してくださいました。

調査では、300社を超える企業の人事部長と開発部長から協力をいただきました。調査内容は大きく分けて5つ。(1)成果主義がどのように浸透しているか、(2)人事管理の方針、(3)キャリアパスを築く中での職業経験、(4)人事部の役割の変化と米国企業との比較、(5)サーバントリーダーシップ。この5つに焦点を当て、人事部門と開発部門とで、人材に対する考えにズレがあるか、5年前と現在を比較して、日本の人事システムはどう変わってきているか、米国企業の人事システムと対比してどのような違いがあるかを、データに基づいた報告がなされました。

シンポジウムでは、平野教授が調査結果の全体報告、ならびに人事制度がどのように変わってきているかを報告しました。人事部門・開発部門の両方で、成果主義がかなり高い割合で取り入れられていること、成果だけでなく、能力、職務、業績を含め、期首・期中に付加された目標を加味して評価を行っていること、また人事部長には幅広い職務経験が要求されることなどが報告されました。
5年前と比較すると、人事部の役割も変わってきており、部門間の調整や評価・育成の役割以上に、企業戦略を人材面でサポートをする役割が高まっている傾向も見られました。

金井教授は、会場全体に質問を交えながら、活発な対話を引き出していました。人事部に所属している参加者に対して、「人事のお陰で開発部門の創造性が上がるか」という問いを向けましたが、残念ながら、そう思うと答えた参加者はほんの数人。一方、「人に関わることをどう思うか」という質問に対しては、「人に関わる仕事に喜びを覚える」と答えた参加者が多数いました。ほっと一安心。


そして、シャープ蠅諒禿鳥瓩らは、シャープの開発を支えてきた社長直轄の開発プロジェクトである「緊急プロジェクト(略して緊プロ)」について、詳しいお話をいただきました。かの有名な緊プロが、いかにシャープの人材・能力開発に寄与してきたのか、他の企業ではなかなか真似できないシャープならではの伝統と経験に裏打ちされていることがわかりました。


今回の結果報告は、日本企業が人事をどのように考え、実践しているかを知る上で重要です。人事部が人にまつわる業務を行いながら、社内顧客である他部門と対話をくり返すことによって、人事の戦略的役割も増してゆきます。緊プロの例に見られるように、部門間をまたがって対話が生まれることによって、日本企業は更なる開発力と人材育成力を身につけていくのでしょう。
(KIMPS編集部)
posted by: お知らせ | 2009.07.13 Monday | 12:33 |
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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | 12:33 |