人事は、「ひとごと」とも読めるが、部下をもつ管理職になって以後、仕事は、部下たちを含め、他の人びととともに成し遂げていくことになるので、もはや、けっしてひとごとではない。
人事は、ひとごと、というのは、わたしは、語呂合わせは、おもしろいけれど、バッドジョークだと思っています。
神戸大学大学院経営学研究科では、人事、組織系の教員、また経営戦略や技術マネジメントを研究している教員でも、ひとの成長、発達、とりわけ、経営人材と開発など創造的な人材の育成に強い興味をもつ関心が多くいます。
そこで、研究科の独自予算から、かなり大きな額をいただいて、人事部長と開発部長を対象に、人事の課題について、体系的に調査する質問票を、一橋大学の守島基博さん、神戸大学同僚の平野光俊さんを中心に実施しました。
これから詳細な分析に入りますが、記述統計と、いくつかの分析をおこないましたので、一昨日東京で、今日、大阪で、結果のお披露目の会合を、千里ライフサイエンスセンターでおこないまいた。
学ぶことの多い日でした。
元々、実務界におれた平野さんが、非常に理論的で、ずっと大学にいたわたしのほうが、さほど理論的でもなく、また、データにも忠実でもなく話題提供させてもらってので、実務を知り尽くしたひとが、理論家になるというのは、ほんとうに貴重なことだと関心しました。
なお、この日のお披露目の会で、参加された皆さんにお渡しした報告書は、つぎのウェブサイトからダウンロード可能ですので、どんな調査をしたのか、興味おありの方は、ぜひそこをお訪ねください。
http://www.b.kobe-u.ac.jp/paper/2009_26.html
このウェブアドレスから、
「創造性喚起のための人材マネジメント調査」および「開発部門の創造性を支援する人材マネジメント調査」の結果報告
というペーパーをご覧ください。