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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | |
河合隼雄先生のご逝去に合掌
先週、出張中に、河合隼雄先生が、おなくなりなったことを知りました。臨床心理学で大学院までいったわけではないのですが、京都大学の学生のときに、1年から3年まで3回連続、河合先生の臨床心理学概論を受けて、わたしがこれまで習ったなかで、最も影響を受けた科目が、これでした。毎年、同じ部分にも、年度によって違う部分にも、ともに感動しました。元々、先生に直接学ぶために、大学や学部を選びましたので、毎週の講義がほんとうに楽しみでした。深さも面白さも、とてつもないものでした。3年上に、今、東大にいる倉光 修さんが先輩でいて、また、博士後期課程には、神戸外大に今おられる村本詔司さんがおられ、先生の講義から受けた刺激が、先輩や仲間のおかげで、よけいに深まりました。学部の学生では臨床経験がえられないので、吉祥院病院で、自閉症児の療育を一生懸命やっていました。とても、ありがたい思い出です。今も、そのときに担当していた、たかちゃんとたかちゃんのおかあさんを思い出します。村本さんには、プシケという研究会で、すごく哲学的、宗教的に深い話、また両者が交錯するグノーシスの世界など、深淵にふれる議論の機会をいただきました。吉祥院でも、プシケでも倉光さんは、いつもごいっしょくださいました。

河合先生が入院されてから、心配するわたしに、倉光さんと、元のサントリーの副社長の津田さんが、大切なことを教えてくれました。先生の生命力と先輩たち門下の祈る気持ちが通じて治りますように、年始には、先生がおうちにおられるように思って、年賀状を毎年と同じようにお送りしました。奥様さまもまた、祈る気持ちで、全員に一言返されたのではないでしょうか。

わたしにとって、いかに河合先生とユング心理学が大事なものであるのかを知っている友人、知人たちは、たくさんのメールや電話をくれました。また、偲ぶ文章を、わたしに送ってくださった方々もおられます。

ヤマハの技術展を、研修の間に訪ねさせていただき(二日とも)、出張先の浜松で訃報に接しました--その前の週の週末には、なんと、小学校を卒業して40周年という同窓会がありました。浜松から神戸に戻ってすぐに、ユングが好きなひとならなじみの、黒い表紙のプリンストン大学のユング全集(ボリンゲン・シリーズ)の第8巻、The Structure and Dynamics of the Pshcheを読むことにしました。ちょうど、リーダーシップの本ですが、シンクロニシティというタイトルの書籍の監訳をして、解説をつけるために、ユングのシンクロニシティについて、英訳の書籍を二冊、ここ2週間ほど持ち歩いていました。また、一ヶ月ぐらいまえには、松下電器産業部長の檜垣さんが、朝日カルチャーセンター講座カセットの河合先生の『ユングの心理学』をわたしにも聞けるようにしてくださいました。檜垣さんもまた、ユングから学んだこと、河合先生を松下の講演会に招かれたときの感動を書かれていました。

わたしも、今こういう文章をここに残しつつ、かつて、この同じブログに、快癒を願う文章を書き、先生の著作集第2期第10巻に書かせてもらって自分の文章を掲載しました。

こうやって、もう一度、先生から学んだことすべてに感謝しつつ、深く強く合掌し、先生のご冥福を心から祈ります。いっぱいの知的刺激と、学ぶことの楽しみと、深さを知る喜びを、20歳前後、わたしに与えてくだささったこと、また、臨床心理学を専攻したわけではないのに対談の機会までいただいたこと(門下でさえなかなかないような機会だとずっと感謝しています)、また、津田さんのおかげで、昨年、IBM六甲会議の場にて、直接また先生から学ばせていただく機会に恵まれましたこと、第2期第10巻のテーマも、その会議のテーマも日本らしだだったこと、すべてありがたく、もったいなく、感謝しつつ、合掌。天国からも超一流の知的ジョーク話してください。


posted by: 金井壽宏 | 2007.07.23 Monday | 01:34 |
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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | 01:34 |