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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | |
金井・平野で日本経営協会(NOMA)関西本部で開催させていただいている研究会と、その議事録アップ
日本経営協会(NOMA)関西本部は、関西に事業基盤を持つ企業の人事スタッフが集う人事・人材開発の研究会を毎年開催しています。名称はそのものずばり「人材マネジメント研究会」といいます。シンプルでよいと思っています。研究会の創設は2000年。おかげさまで毎年多くの参加企業を得て、人事のベストプラクティスの事例研究と自社の課題をうまくリンクさせながら活発に議論するよい研究会に育ってきました。今年で第8期を迎えます。神戸大学の金井は、第1期からこの「人材マネジメント研究会」の講師兼コーディネーター役を務めており、第4期からは平野が加わりました。

研究会は次のように行われています。まず、年度末の3月にNOMAが事務局となって、参加企業のうちおよそ20社の人事部課長に企画委員に就任していただきます。委員は企画委員会に出席し、次年度に取り上げるテーマと検討します。もちろん金井・平野も議論に加わります。つまり、人材マネジメントといっても、その守備範囲は広い。そして、その主要な政策や課題も変化します。ですので、ゆるやかながらも年度のテーマを定め、どのような事例研究と議論を交わせばよいのかを決めていきます。これまでのテーマ設定は次のようになっています。

第1期(2000年) 知識創造の時代における人材マネジメント研究会
:21世紀の「人」と「キャリア」を考える
第2期(2001年) グローバルビジネスリーダーの育成と登用を考える
:次世代経営幹部のリーダーシップ開発とサクセッション・プランニングをめぐる実践課題
第3期(2002年) キャリア・ディベロップメントの課題を考える
:個人ニーズと組織ニーズの調和を求めて
第4期(2003年) これからの「戦略と人事」を考える
:SHRMの実際と人事部の役割変化
第5期(2004年) 人事・人材開発のルーツとニューウェーブを探る
:成果主義の時代のなかで
第6期(2005年) 組織の「人材力」を高める
:リーダー人材育成から現場力向上まで
第7期(2006年) ケースから学ぶ日本的人材マネジメントの叡智
:変わるべきところ、変えてはいけないところは何かを探る

次に、このテーマを研究するのにふさわしいベストプラクティス企業を選んでいきます。研究会は、6月から10月にかけて、事例を提供していただくゲスト企業を毎回1社お招きして5回行います、例えば、昨年度であれば「日本的人材マネジメントの叡智」のテーマのもとに次のようなゲストをお迎えしています。

1回目 楽天        執行役員人材本部長  中島 豊氏
2回目 日立製作所     労政人事部部長代理労政人事部部長代理 田中憲一 氏
3回目 GEリアル・エステート 人事マネージングディレクター(アジア・太平洋担当) 
平田和子 氏
4回目 帝人        人財部長 武居靖道 氏
5回目 ヤマト運輸     執行役員人事総務部 山内雅喜 氏

参加企業は年度の問題意識を共有しながらも、ゲストの発表をただ単にベストプラクティスとして受けとめるではなく、自社への応用可能性を常に意識しディスカッションしていきます。昨年度であれば次のような金井と平野の問題意識を参加者と共有しています。

金井       90年代以降、多くの日本企業において成果主義の導入をはじめとする人事改革が行われてきましたが、最近では日本的な良さをうまく残しながら優れたパフォーマンスを発揮している企業に注目が集まってきています。この日本的な良さは何なのかを実践のなかの知恵に探りながら、「日本的人材マネジメントの叡智」として抽出していくことが、この研究会の大きな目的のひとつです。また、一方ではアメリカ型の人事の強みと最近の変化についても学び、日本企業が変わるべき点についても議論していきたいと思います。
丁度いま、このテーマを考えるうえでの良書(参考図書)が出てきました。そのひとつは、この研究会のもう一人の講師である平野先生の本です。そこで今年の研究会では、理論についても深く学びながら、日本の人事が変わるべき点、変えてはいけない点をしっかり議論し、今後の戦略的人材マネジメントのあり方を共に考えてまいりたいと思います。

平野     企業の人事スタッフには、好業績企業のベストプラクティスを学び、自社に取り入れようとする傾向が強いように感じています。私はこの傾向を指して「人事は流行に従う」という言い方をしておりますが、他社(とりわけアメリカ社会における企業)でうまくいった事例が自社でも有効に機能する保証はありません。そこで、事例を表層的に学ぶのではなく、各々の企業における仕組みの本質を探り、それがどのようにしてパフォーマンスに影響しているのかというロジックを探っていく必要があります。
 この研究会では、各々の企業の取り組みについてディスカッションする場を通し、互いに学びを深めていきたいと考えております。そして、様々なタイプの企業を比較研究するなかから、「日本的人材マネジメントの叡智」というべきもののエッセンスを見つけていきたいと思います。


この研究会は、2年目からは金井ゼミの大学院生の書記をつけて、3年目からは、書記が起こした原稿を、ゲスト報告者のチェックを経て冊子にして残してきました。報告書は、研究会のメンバーでシェアしています。毎回のすばらしい報告を記録した冊子はこの研究会の知的資産でもあります。そしてこれを研究会の中で留めておくのではなく広く公開していきたい。ですので、できればこれをウェブ上で公開していきたいということを、NOMA関西本部と報告者にお願いをしてまいりました。

NOMA関西本部長の大谷一雄さんのご理解とご支援、また、この第1期からこの研究会の事務局をずっとしてくださっているNOMA関西本部の浅川知洋さんの尽力、そしてご報告者のご理解のおかげで、順次、KIMPSで公開できるものは掲示することができるように手はずが整いました。おふたり、ならびにご報告者としてご登壇いただき、報告書のためにチェックしていただくばかりでなく、今回ウェブに載せることにもご承諾をいただいた方々に、心より感謝いたします。この報告書の記録をもと人材マネジメントの議論がさらに広がることを願っております。

なお、今年「第8期 人材マネジメント研究会」のテーマは『「モティベーション」の視点から考える人事の課題―人事から会社の元気をうみだすには―』です。
ゲストスピーカーとして次のような素晴らしい方々をお迎えします。

第1回 全日本空輸蝓
オペレーション統括本部OCC推進室 品質サポート部
    部長 小澤 美良 氏
    「現場の持つ可能性を最大限発揮するために」

第2回 螢螢鵐アンドモチベーション
モチベーションマネジメント・ウエスト事業部
    事業部長 水田 道男 氏
    「自立した個人と超活性化組織の創り方」

第3回 伊藤忠商事蝓
人事部 キャリアカウンセリング室
    室長 浅川 正健 氏
    「人事が個人のキャリアやいきがいをサポートするには」

第4回 ダイキン工業
人事部長 佐治 正規 氏
    「グローバルに「フラット&スピード」を実現する人と組織のマネジメント」    

第5回 トヨタ自動車
   人事部長 宮崎 直樹 氏
   「現場力向上に向けた人事諸施策の推進」

今年もまた多数の人事スタッフの皆様の参画を得られれば幸いです。詳しくは、NOMA「人材マネジメント研究会」のウエッブ・サイトをご覧ください。

これまでのこの研究会での活動記録の一部を、NOMAさんと報告者のご許可を得られたものだけは、これから順次、アップしていきたいと思っております。

その第一弾は、平野さんの平成14年10月22日におけるご報告で、そのときのテーマは、「キャリア,人事,戦略を統合的に考える」というテーマでした。どのような形で、アップするか、またご連絡いたします。
posted by: 金井壽宏 | 2007.06.16 Saturday | 19:44 |
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posted by: - | 2009.08.06 Thursday | 19:44 |